2824.今日の植物(2307):イズセンリョウ
今日の植物は、イズセンリョウと言います。未登場の属は、ヤシ科からヤブコウジ科に移ってきました。
イズセンリョウは、ヤブコウジ科 Maesa 属(イズセンリョウ属)に分類される植物で、The Plant ListにはMaesa属の植物として41の種名が挙げてありました。
新しい遺伝子解析による分類体系では、このヤブコウジ科はサクラソウ科に統合されています。
ウイキペディアの情報によりますと、Maesa 属の植物は、マレーシアやニューギニア、アジア西部および太平洋の島嶼地帯に分布している樹木、蔓状、草本だということです。
日本にも分布している種があります。それは、Maesa japonicaという種で、関東南部から西、四国、九州や琉球に分布していることが知られ、国外では台湾、中国大陸、インドシナにまで分布しているということです。
雌雄異株で、白い花を咲かせ、白色の果実をつけます。
名前のイズセンリョウは伊豆千両で、伊豆の伊豆山神社にたくさん見られることからこの名前になったのだそうです。
写真です。Maesa japonica種の写真は手元にありましたが、切手に描かれているMaesa canfieldiae種の写真を見つけることができませんでした。
イズセンリョウ Maesa japonica
2004年4月18日 亀岡市「大本花明山植物園」
切手です。
マエサ・カンフィルデアエ Maesa canfieldiae
2002年 パラオ発行(パラオの花)
●この切手と一緒に発行されたセットはこちらです。ユニークな植物が描かれた良いセットです。⇒切手植物図鑑
イズセンリョウは、ヤブコウジ科 Maesa 属(イズセンリョウ属)に分類される植物で、The Plant ListにはMaesa属の植物として41の種名が挙げてありました。
新しい遺伝子解析による分類体系では、このヤブコウジ科はサクラソウ科に統合されています。
ウイキペディアの情報によりますと、Maesa 属の植物は、マレーシアやニューギニア、アジア西部および太平洋の島嶼地帯に分布している樹木、蔓状、草本だということです。
日本にも分布している種があります。それは、Maesa japonicaという種で、関東南部から西、四国、九州や琉球に分布していることが知られ、国外では台湾、中国大陸、インドシナにまで分布しているということです。
雌雄異株で、白い花を咲かせ、白色の果実をつけます。
名前のイズセンリョウは伊豆千両で、伊豆の伊豆山神社にたくさん見られることからこの名前になったのだそうです。
写真です。Maesa japonica種の写真は手元にありましたが、切手に描かれているMaesa canfieldiae種の写真を見つけることができませんでした。
イズセンリョウ Maesa japonica
2004年4月18日 亀岡市「大本花明山植物園」
切手です。
マエサ・カンフィルデアエ Maesa canfieldiae
2002年 パラオ発行(パラオの花)
●この切手と一緒に発行されたセットはこちらです。ユニークな植物が描かれた良いセットです。⇒切手植物図鑑
スポンサーサイト
KING フォトフレーム JK101-HL-NT 木製額 ハーフL ナチュラル 823205 1 2 L
今日の植物は、シュロです。ヤシ科の未登場属の最後になります。手元に切手と写真のある植物でもあります。
シュロは、ヤシ科 Trachycarpus属(シュロ属)の植物で、The Plant Listでは、この属に分類される種として9つの種が記載されていましたので、小さな属ということになります。
シュロは漢字で書くと「棕櫚」、私たちにも身近な植物です。一般にシュロと呼ばれている種は、ワジュロ(Trachycarpus fortunei:和棕櫚)という種で、ウイキペディアの情報によりますと、この種は中国の湖北省からミャンマーにかけて広い範囲に分布している植物なのだそうです。日本には、平安時代に持ち込まれて九州に定着することになった外来植物なんだそうです。
日本に分布するヤシ科の植物としては最も耐寒性が強く、東北地方から北海道でも栽培されているものもあるようです。
シュロの幹を包んでいる繊維質の部分をシュロ皮と呼んで、いろいろな用途に使われてきました。
シュロ皮の繊維は腐りにくく柔軟性があることから、縄、敷物、たわし(亀の子束子:この名称は登録商標だそうです)、箒などに使われてきました。
また、私の記憶では、鉄分を含む井戸水を棕櫚の葉と砂を通すことで、飲用に適した水にすることが行われていました。大きな樽に、砂と棕櫚の葉を交互に敷いて、その上部から水を通すというような「装置」だったように記憶しています。なんと呼ばれていたのかも記憶がないのですが・・・
写真です。手元に3つの種の写真がありました。
(左)ワジュロ Trachycarpus fortunei
(中)トウジュロ Trachycarpus wagnerianus
(右)タキルジュロ Trachycarpus takil
(徳島県日和佐町) (西宮市「県立甲山森林公園」) (交野市「大阪市立大植物園」)
●ワジュロの学名Trachycarpus fortuneiの属名Trachycarpus はギリシャ語由来でTrachys(ざらついた)+carpos(果実)から来ているということです。種小名の fortuneiはスコットランド出身のRobert Fortune氏に因んで命名されたそうです。氏は、チャノキを中国からインドに持ち出した人としても知られています。
切手です。
ワジュロ Trachycarpus fortunei
1951年 日本発行(観光地百選(長崎))
●シュロは大浦天主堂の手前に描かれています。この植物がシュロであることは小倉謙氏の『世界植物切手図鑑』の情報によります。一緒に発行された切手はこちらです。⇒切手植物図鑑
シュロは、ヤシ科 Trachycarpus属(シュロ属)の植物で、The Plant Listでは、この属に分類される種として9つの種が記載されていましたので、小さな属ということになります。
シュロは漢字で書くと「棕櫚」、私たちにも身近な植物です。一般にシュロと呼ばれている種は、ワジュロ(Trachycarpus fortunei:和棕櫚)という種で、ウイキペディアの情報によりますと、この種は中国の湖北省からミャンマーにかけて広い範囲に分布している植物なのだそうです。日本には、平安時代に持ち込まれて九州に定着することになった外来植物なんだそうです。
日本に分布するヤシ科の植物としては最も耐寒性が強く、東北地方から北海道でも栽培されているものもあるようです。
シュロの幹を包んでいる繊維質の部分をシュロ皮と呼んで、いろいろな用途に使われてきました。
シュロ皮の繊維は腐りにくく柔軟性があることから、縄、敷物、たわし(亀の子束子:この名称は登録商標だそうです)、箒などに使われてきました。
また、私の記憶では、鉄分を含む井戸水を棕櫚の葉と砂を通すことで、飲用に適した水にすることが行われていました。大きな樽に、砂と棕櫚の葉を交互に敷いて、その上部から水を通すというような「装置」だったように記憶しています。なんと呼ばれていたのかも記憶がないのですが・・・
写真です。手元に3つの種の写真がありました。
(左)ワジュロ Trachycarpus fortunei
(中)トウジュロ Trachycarpus wagnerianus
(右)タキルジュロ Trachycarpus takil
(徳島県日和佐町) (西宮市「県立甲山森林公園」) (交野市「大阪市立大植物園」)
●ワジュロの学名Trachycarpus fortuneiの属名Trachycarpus はギリシャ語由来でTrachys(ざらついた)+carpos(果実)から来ているということです。種小名の fortuneiはスコットランド出身のRobert Fortune氏に因んで命名されたそうです。氏は、チャノキを中国からインドに持ち出した人としても知られています。
切手です。
ワジュロ Trachycarpus fortunei
1951年 日本発行(観光地百選(長崎))
●シュロは大浦天主堂の手前に描かれています。この植物がシュロであることは小倉謙氏の『世界植物切手図鑑』の情報によります。一緒に発行された切手はこちらです。⇒切手植物図鑑
2822.今日の植物(2305):ペラゴドクサ
今日の植物は、ペラゴドクサと言います。未登場の植物は、ヤシ科に戻ってきました。
ペラゴドクサは、ヤシ科 Pelagodoxa 属(ペラゴドクサ属)の植物で、この属には切手に描かれているPelagodoxa henryana種の1種だけが分類されているという1属1種の植物です。
ウイキペディアの情報によりますと、Pelagodoxa henryanaは切手を発行しているフランス領ポリネシアのMarquesas Islands(マルキーズ諸島)に固有のヤシです。これらの島の、海抜100メートルの地域に分布しているということです。ただし、生育環境が失われた結果、絶滅が危惧(CR:最も危惧される状態)されている植物でもあるようです。
姿の美しいヤシなのですが、高温で湿度の高い環境、深い土壌、日陰などを必要とし、また葉が破れないように風よけも必要など栽培することが難しいのだそうです。
種小名のhenryanaは、Charles Henry氏に因んで命名されたという情報がありました。このヤシがHenry palm(ヘンリーヤシ)と呼ばれているのはそのことによると思われます。ただ、このCharles Henry氏、同名の人が多くて、どのCharles Henry氏なのか不明です。申し訳ありません。
写真です。これもネットから借用しています。
ペラゴドクサ・ヘンリヤナ Pelagodoxa henryana
切手です。
ペラゴドクサ・ヘンリヤナ Pelagodoxa henryana
2021年 仏領ポリネシア発行(ポリネシア固有のヤシ)
●一緒に発行されたセットはこちらです。⇒切手植物図鑑
ペラゴドクサは、ヤシ科 Pelagodoxa 属(ペラゴドクサ属)の植物で、この属には切手に描かれているPelagodoxa henryana種の1種だけが分類されているという1属1種の植物です。
ウイキペディアの情報によりますと、Pelagodoxa henryanaは切手を発行しているフランス領ポリネシアのMarquesas Islands(マルキーズ諸島)に固有のヤシです。これらの島の、海抜100メートルの地域に分布しているということです。ただし、生育環境が失われた結果、絶滅が危惧(CR:最も危惧される状態)されている植物でもあるようです。
姿の美しいヤシなのですが、高温で湿度の高い環境、深い土壌、日陰などを必要とし、また葉が破れないように風よけも必要など栽培することが難しいのだそうです。
種小名のhenryanaは、Charles Henry氏に因んで命名されたという情報がありました。このヤシがHenry palm(ヘンリーヤシ)と呼ばれているのはそのことによると思われます。ただ、このCharles Henry氏、同名の人が多くて、どのCharles Henry氏なのか不明です。申し訳ありません。
写真です。これもネットから借用しています。
ペラゴドクサ・ヘンリヤナ Pelagodoxa henryana
切手です。
ペラゴドクサ・ヘンリヤナ Pelagodoxa henryana
2021年 仏領ポリネシア発行(ポリネシア固有のヤシ)
●一緒に発行されたセットはこちらです。⇒切手植物図鑑
2821.今日の植物(2304):ヘンケリア
今日の植物は、ヘンケリアといいます。前回のスリランカから発行されたセットに含まれていた植物です。
ヘンケリアは、イワタバコ科 Henckelia 属(ヘンケリア属)の植物で、The Plant Listではこの属に分類される種として69の種が掲載されていました。
以前、コドノボエアという植物を取り上た時に、このHenckelia属に分類される種には出入りがあったということをご紹介しておりました。
もう一度確認しますと、このHenckelia属に分類される多くの種はかつてはDidymocarpusやChiritaという属に分類されていたという情報がありました。その一方、かつてHenckelia属に分類されていた多くの種はCodonoboea 属や Loxocarpus属に分類されるようななったということでした。
そのHenckelia属ですが、インドの北東部から南部、スリランカ、ヒマラヤ、東南アジアに分布している植物群だということです。
切手に描かれているHenckelia moonii種は、かつてはChirita mooniiとされていた種で、植物体に対して大きな花を持っている種だということです。生育環境についても制約は多くなく育てやすい植物で、人気の植物だということです。
交配種にHenckelia 'Moon Walker'という人気のある種があるのだそうですが、その一方の親だそうです。
属名の、Henckelia mooniiは Victor Felix Henckel von Donnersmarckというドイツ(プロイセン)の軍人であり、植物学者でもあった人物に因んで命名されたということです。
写真です。ネットから借用しています。
(左)ヘンケリア・モオニイ Henckelia moonii
(右)ヘンケリア「ムーンウオーカー」 Henckelia 'Moon Walker'
切手です。
ヘンケリア・モオニイ Henckelia moonii
2020年 スリランカ発行(絶滅危惧種)
ヘンケリアは、イワタバコ科 Henckelia 属(ヘンケリア属)の植物で、The Plant Listではこの属に分類される種として69の種が掲載されていました。
以前、コドノボエアという植物を取り上た時に、このHenckelia属に分類される種には出入りがあったということをご紹介しておりました。
もう一度確認しますと、このHenckelia属に分類される多くの種はかつてはDidymocarpusやChiritaという属に分類されていたという情報がありました。その一方、かつてHenckelia属に分類されていた多くの種はCodonoboea 属や Loxocarpus属に分類されるようななったということでした。
そのHenckelia属ですが、インドの北東部から南部、スリランカ、ヒマラヤ、東南アジアに分布している植物群だということです。
切手に描かれているHenckelia moonii種は、かつてはChirita mooniiとされていた種で、植物体に対して大きな花を持っている種だということです。生育環境についても制約は多くなく育てやすい植物で、人気の植物だということです。
交配種にHenckelia 'Moon Walker'という人気のある種があるのだそうですが、その一方の親だそうです。
属名の、Henckelia mooniiは Victor Felix Henckel von Donnersmarckというドイツ(プロイセン)の軍人であり、植物学者でもあった人物に因んで命名されたということです。
写真です。ネットから借用しています。
(左)ヘンケリア・モオニイ Henckelia moonii
(右)ヘンケリア「ムーンウオーカー」 Henckelia 'Moon Walker'
切手です。
ヘンケリア・モオニイ Henckelia moonii
2020年 スリランカ発行(絶滅危惧種)
2820.今日の植物(2303):ロクソコクス
今日の植物は、ロクソコクスといいます。引き続きヤシ科の植物です。
ロクソコクスは、ヤシ科 Loxococcus 属(ロクソコクス属)の植物で、この属に分類される種は切手に取り上げられているLoxococcus rupicola種だけの、1属1種の植物です。
ウイキペディアの情報によりますと、Loxococcus rupicola種は切手の発行国であるスリランカ固有の植物だということですが、自生しているものは絶滅が極めて危惧されているということです。
ほかのサイトにLoxococcus rupicola種に関する情報がありましたのでご紹介します。
この種は、海抜400~800メートルの場所に分布するということです。自生地であるスリランカでも、群生して生育しており、個体数は全体でも1000を超えることはないとされています。
1属1種なのですが、遺伝子の解析によりこのLoxococcus属に近いとされるのが、先日登場したDictyosperma属(ディクティオスペルマ属)なのだそうです。
写真です。ネットから借用しています。
ロクソコクス・ルピコラ Loxococcus rupicola
切手です。
ロクソコクス・ルピコラ Loxococcus rupicola
2020年 スリナム発行(スリランカの絶滅危惧種)
●この切手と一緒に発行された切手はこちらです。⇒切手植物図鑑
ロクソコクスは、ヤシ科 Loxococcus 属(ロクソコクス属)の植物で、この属に分類される種は切手に取り上げられているLoxococcus rupicola種だけの、1属1種の植物です。
ウイキペディアの情報によりますと、Loxococcus rupicola種は切手の発行国であるスリランカ固有の植物だということですが、自生しているものは絶滅が極めて危惧されているということです。
ほかのサイトにLoxococcus rupicola種に関する情報がありましたのでご紹介します。
この種は、海抜400~800メートルの場所に分布するということです。自生地であるスリランカでも、群生して生育しており、個体数は全体でも1000を超えることはないとされています。
1属1種なのですが、遺伝子の解析によりこのLoxococcus属に近いとされるのが、先日登場したDictyosperma属(ディクティオスペルマ属)なのだそうです。
写真です。ネットから借用しています。
ロクソコクス・ルピコラ Loxococcus rupicola
切手です。
ロクソコクス・ルピコラ Loxococcus rupicola
2020年 スリナム発行(スリランカの絶滅危惧種)
●この切手と一緒に発行された切手はこちらです。⇒切手植物図鑑